MOTHER

book

書名
MOTHER
出版
赤々舎
装丁
中島 雄太
構成
128ページ、 20.0㌢× 30.0㌢× 1.0㌢
価格
4,000円+税
販売
全国書店、赤々舎、アマゾン
サイン入りや特装箱は作家に直接お問い合わせください
説明
ケースはステンレス板を模し、本を引き出すと表紙に製鉄現場でたたずむ技術者の写真が現れます。本作のテーマのひとつである、美しい鋼の製品の背後に潜む、技術者たちの格闘を体現しました。

exhibitions

2019年 キヤノンギャラリー銀座
額装と展示構成 柿島貴志

2019年 キヤノンギャラリー銀座
額装と展示構成 柿島貴志

可視化されたギャップ

日本とその製造業で見受けられるギャップ。これに物語性を持たせて展示しました。ひとつめは、生きている鉄と美しく無機質な鋼の製品。ふたつめは、団塊の世代とミレニアル世代の技術者。そしてみっつめは、高度経済成長期と現代の環境についてを表現しています。

時間の地層

二次元に落とし込まれた景色は、積み重なれば三次元となります。集団としての人間が織り成す歴史の一側面は連続的であっても、個々の人生はその一時期を紡ぐことしかできません。線で接続する時間、点で交差する他人。引き継ぐという行為は全くもって容易ではありませんが、背景を意識するとつながりを感じられます。

photographs

絶え間なく鉄を産み出す製鉄所の中核施設、高炉は母胎にも例えられることも。「鉄は生きものだ」。先端技術で世界のトップを謳う日本の鉄鋼業ですら、そんな言葉が聞こえてきます。物を生きていると捉える感覚は極めて日本的。敬いと謙虚さにより、炉や鉄のわずかな変化も気づいて受け入れ、目標値へ近付ける努力をしています。

無機質で美しい鋼板の背後にある、繊細な母と向かい合う技術者たちの格闘を我々は知りません。匠による「技術や精神性の継承」と当時の町の様子などを通じて、日本の高度経済成長とは何だったのかを見つめ直しました。